2021年02月06日 03:14
もともと自治会は、法律で保護されたり、お金を持っている組織ではありませんが、本当に必要な事であったら手弁当でも事に当たるボランティア精神の強い地域共同体です。事が生活に直結しているからです。行政の下部組織というよりは、直接民主主義の色合いが濃く、家庭の延長にある地縁組織です。
このままだと自分の家系が絶えてしまう。この危機感は他人事ではありません。地域の人々のみんなが持っている心配事です。如何に家族を増やし、次の世代につなげてゆくか?これは家庭の危機管理の最重要項目です。長男、長女の結婚は、個人や家族の頑張りだけで解決できる問題ではありません。集落の営みは住民の信頼感や連帯感を醸成し、お互いさまの経済や社会を形づくり、すべてを一人で解決しなくても済む地域共同体をつくります。
地域交流、異世代交流の拠点、世代を超えて触れ合う集落の団欒
地域課題の解決について考える寄合い所。福祉力を高める地域の茶の間「ほたる」
安曇野市明科上押野地区では、市からの助成金で農民広場にあった倉庫を地域の茶の間「ほたる」に改装しました。たまたま運よく、アルウィンの芝を譲り受け、農民広場を緑のくつろぎの場にすることもできました。
今、自治会(230戸、600名)の役員ですが29年度からは区長を務めます。すべての地域活動は、若者たちが結婚でき、安心して子供を産み、育てられる郷土づくりにつながるように地域経営をしてゆきます。集落の営みにスポットを当てると、日本の抱える問題点と解決策が見えてきます。一年間の実務を通して言えることは、住民が手弁当でも参加するだけの動機付けができると、予算がなくとも自律的に事は動き始めるものです。